Shigotonin

株式会社インプルーヴ

兵庫県神戸市
  • 社名: 株式会社インプルーヴ
  • 社長名: 鈴木弘美
  • 住所: 兵庫県神戸市中央区小野浜町1-4 デザインクリエイティブセンター神戸420号
  • 取扱商品: アパレルファッションニット製品企画・監修(ブランドディレクション・ニットデザインOEM等)

こんな会社/プロジェクトの体制でモノづくりをしている

当社は、「着・飾る・愉しみ」と「つくる・歓び」をデザインする、工業ニットスペシャリスト企業です。

事業は大きく三つに分かれ、一つめは、アパレルファッションニット製品の企画・監修。

素材調達から製品化の流れ、企画・デザイン・製造監修まで、自社販路を持つアパレルのお客様のオリジナル商品づくりをサポートします。

二つめは、工業ニット製品の極小ロット生産。

1型10枚までの超少量受注生産サービス「10pcs Knit Factory」を展開し、オリジナルニットを作りたい新進デザイナーやセレクトショップのオーナーに好評いただいています。素材選定のアドバイスや編地出しは料金内に含めつつ、糸の種類や機能性により価格が千差万別な原材料費については、実費で負担いただいています。

三つめは、工業ニットスペシャリスト育成講座の実施。

当社では、ニットのデザイン・製造・教育、それぞれのプロとして知識と経験を有し、さらにその伝承を進める人材を「工業ニットスペシャリスト」と呼んでいます。

受講者は、「ニットで自分の世界観を表現したい」と願う個人の方から、人材育成に悩むアパレル企業の方まで、背景も多種多様。スペシャリストに導くべく、ニット製品のデザイン方法や工場との折衝に必要なノウハウを伝授しています。

モノづくりへの想い

当社は2001年創業、従業員3名ほどのとても小さな会社です。

かつてのアパレル隆盛時代は、大量生産と合理性が追求されていました。その真っ只中を経験してきた者として感じるのは、まさに今、日本人らしい繊細な気遣いと技術が詰まったモノづくりに立ち戻る必要があるということ。

小規模であることを強みとして、求められるものを適切な量でお届けすることで、工業ニット製造に関わる全ての人たちの「つくる歓び」を守りたいと思っています。

そして当社のモットーは、「ニットの伸びる力で、1本の糸から未来をインプルーヴ(改善)」すること。常にニットの無限の可能性を探り、発信し続けています。

近年も北洞さんの協力のもと、銅線糸で編み上げた抗菌カバーニット製品「Cofith(コフィス)」を開発しました。(特許出願済み製品)

保育施設で冬の感染症対策に奔走する保育士さんの意見から着想を得た本製品。北洞さんから銅に抗菌性があることを聞き、そこから銅線糸を編み機で編めるように改良する、試行錯誤の日々が続きました。銅線糸を編み込む際に発生する裁断面のチクチクする感覚を減らすため、非常に細い髪の毛ほどの銅線糸をニットとして編む製法に辿り着いたときの喜びは、今も鮮明に覚えています。

モノづくりへのこだわり

当社は「工業ニットスペシャリスト」の養成に力を入れています。

現役ニットデザイナーとニットパタンナーによる、実践型のニット専門職研修とプライベート講座を開講しており、これは、モノづくりだけにとどまらず、コトづくり・ヒトづくりと捉えています。アパレル業界の明るい未来のためには、自社だけのことではなく、広い視野で活躍できる次世代の存在が不可欠と考えて、人材育成に力を入れています。

昨今のアパレル業界において、当社の存在は少し特殊かもしれません。

アパレル企業、工場、小売店、そしてエンドユーザー。当社は、この四方のうちどこかに偏ることなく、常にニュートラルなポジションに位置しています。

企業や小売店の方の要望でも、「それは本当にエンドユーザーの満足につながりますか?」と問いますし、工場の方から安価な方法を教えてもらった際も「安いだけではなくて高価値なものですか?」と問います。ニュートラルなポジションだから発せる言葉だと思いますし、全てはエンドユーザーの満足につなげるため、そして、企業や工場、小売店の会社そのものの価値を損なわないために、この問いかけを繰り返すようにしています。

北洞の糸を選ぶ理由

北洞さんとの出会いは、愛知県の一宮で展示会に参加していたときにブースで名刺交換したことがきっかけでした。当時も非常にユニークな原材料の提案をしていただいたことを覚えています。

北洞さんの魅力は、作り手と真摯に向き合い、一緒にモノづくりに取り組んでくれるところですね。私たちから発信する「あんなものを作りたい」「こんなものを作りたい」といういわば妄想に対して、「ちょっと探してみましょう」とか「それならこの糸はどうですか」と、イメージを現実に近づけるアイデアを、ぽんぽん打ち返してくれます。

その場限りの社交辞令で済ませるのではなく、目指すゴールに向けて率直に意見を交わし、ひたすら夢と現実のすり合わせを繰り返す姿勢は、当社のスタンスに近いものを感じます。これからも、モノづくりをともに悩みながら楽しめるよきパートナーとして、手を取り合っていけたらと思います。

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