Shigotonin

ケンファッション

京都府京田辺市
  • 社名: ケンファッション
  • 社長名: 渡辺 謙一
  • 住所: 京都府京田辺市薪茶屋前23-14
  • 取扱商品: バッグ、靴、帽子、雪駄、衣料、インテリア等のオリジナル生地の製造および製品の販売

こんな会社/プロジェクトの体制でモノづくりをしている

当社では織物を中心に、糸手配から染め手配、織手配までの各工程を職人の方々と企画し、オリジナルの生地を製造・販売しています。染める・織る・編むといった加工は、全て日本製にこだわっています。

当社は、父が1980年に創業し、2000年から私と妻の二人三脚で営んでいます。

企画の流れは、まず、糸商の方から提案いただいた糸を用いてどんな織物ができるか、頭の中で何パターンもイメージします。完成像の輪郭が見えてきたら、実際に経糸と緯糸を打ち、チップ見本を作ります。試行錯誤を繰り返し、最終的に必要な糸の総量や染色方法などを職人の方々と相談し、製造ラインに進めていきます。

職人のアイデアと技術が凝縮された1枚の生地が、メイドインジャパンのモノづくりを支えています。

モノづくりへの想い

私自身、常に楽しみながら企画することを心がけています。

オリジナルの生地作りは壁にぶつかることもあり、気づけば眉間にしわが寄っていることもしばしば。それでも、お客様の喜ぶ顔を思い浮かべると、もうひと踏ん張りがんばろうと思いますし、街中で当社が携わった商品を目にした時も、とても誇らしく元気が湧いてきます。

モノづくりの醍醐味として、世代やジャンルを越えたお客様との共同作業も、とても刺激になっています。最近では、雪駄の天板生地を発注いただくことが増えてきました。例えば、某スポーツメーカーの雪駄では、天板に籐を模した生地が採用されました。同じ雪駄のジャンルでも、ファッションブランドgoyemon様の「unda-雲駄-」では、カスリ染糸(綿)を用いています。いずれも、コンセプトに沿った風合いや履き心地など、お客様と検討を重ねて作り上げた自信作です。

goyemon 雪駄×スニーカー「unda-雲駄-」

モノづくりへのこだわり

創業から42年経った今も、原材料は日本・海外の垣根なくよいものを取り入れつつ、加工については全て国内対応にこだわっています。いわば「メイドインジャパン以外にこだわらないこと」が、当社のこだわりです。

近年の繊維業界は、後継者不足と海外市場の影響により、年々厳しい状況です。当社もアプローチの一つとして、プライベートブランド「古都波(ことのは)」を数年前に立ち上げました。モノづくりに関わる方々の想いを生地に乗せて、古都京都から全国へ発信したいという願いを込めています。私たちの試みがお客様の満足につながり、日本に元気になってもらえたら、これに勝る喜びはありません。

また、日常では「かさ高にならないこと(横柄にならないこと)」「年齢やジャンルに関係なく多くの意見を聞くこと」「新しい分野にチャレンジすること」を心がけています。

人間は年を取るにつれて「かさ高」になりがちです。私たちの仕事は、お客様の要望を、職人の技術と知恵で具現化するための橋渡し役です。いつでも何でも相談してもらえるよう、常にオープンマインドで幅広い世代の方と会話し、新しいデザインやアイデアを取り入れています。

最近では、環境に優しいモノづくりにも挑戦しています。廃棄されがちな残糸を再構築して、新しいデザインの生地を編んだり、SDGsプロジェクトから生まれたヨシ糸の生地を展示会に出品したりしました。ヨシ糸は北洞様から紹介いただいたのですが、結果的に、その活動や品質に共感された靴メーカーのお客様から子ども靴の生地の発注をいただき、現在も制作の真っただ中です。

北洞の糸を選ぶ理由

北洞様は、先に述べたヨシ糸を始め、他社では見たことのないユニークな糸を提案してくださいます。オリジナルの生地製造をする者として、とても心強いパートナーです。私がサンプル作りで悩んでいる際にも、機転の利く提案やアドバイスを出してくださいます。営業の方との会話の中でも、一人では思いもよらないデザインや素材の組み合わせが生まれることもあります。北洞様とのご縁を大切にしつつ、これからも日本のモノづくりに貢献していきたいと思います。

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